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発展途上国の保健医療分野におけるデータ・ベース構築

今日の保健医療分野では各種疾患の診断や治療に関する臨床研究データを重視した科学的根拠に基づいた医療(Evidence Based Medicine: EBM)が実践されており,保健医療の未整備な発展途上国でのEBMの普及が世界的な課題のひとつになっています
私たちは,ラオス人民民主共和国におけるEBM研究の推進のために,遠隔医療システムを活用し(図左),保健医療情報のデータ・ベースを構築しています
このシステムを用いて,歯科のレントゲン画像から顎骨の厚さを測定する技術を使いラオスの人々の健康に資する骨密度データを作成しました(図右).骨密度が低下すると骨粗鬆症になり骨折しやすくなりますが,この骨密度には乳幼児期からの栄養状態が影響すると考えられています.このデータをもとにして,日本とラオスの子供たちの健康管理の指標を検討することができます

遠隔画像診断ネットワーク(左)と画像データから得られた顎骨の皮質骨(骨塩量)変化